乳がんの初期症状と生存率
乳がんの初期症状と患者さんの生存率、治療法などについて。
乳がんの初期症状の約8割は乳房や脇の下の【しこり】といわれており、触診で判断できる場合もありますが、【マンモグラフィ検診】でX線撮影すれば、触っただけでは分かりづらい小さなしこりや、微細石灰化などといった、乳がんの初期症状の特徴的な要因を画像として写し出すことが可能なので、確実に診断することができます。 日本ではまだまだ受診率が低いようですが、乳がんの早期発見の為には、1年に1回はマンモグラフィ検診を受けることがひじょうに有効であるのは間違いありません。 |
乳がんの初期症状
乳がんの初期症状として圧倒的に多いのが【しこり】と言われていますので、乳房や脇の下などに違和感や【しこり】のようなものを感じたり、気付いたのであれば、そのまま放置して不安に思いながら過ごすよりも、婦人科など専門の病院で診断を受けることが重要です。乳がんの初期症状の典型的な特徴である【微細石灰化】は、マンモグラフィ検査などを行って画像として見てみないと、詳細に診断することは困難です。
乳がんの診断方法
乳がんの診断方法としては、まずはじめに専門医による【問診・視診・触診】が行われます。次にマンモグラフィ検査・超音波検査・MRI検査・CT検査などといった【画像診断】を、患者さんの状態に合わせて実施するのが一般的な流れです。
ここまでの検査で何らかの異常が確認されたり、乳がんの疑いが持たれた場合には、細胞を採取して診断を行う【細胞診】が実施されます。細胞診を行っても診断がくだされない場合には、組織を採取して診断する【生検】を実施し、確定診断を行います。
乳がん患者さんの生存率
乳がん患者さんの生存率というものは昔に比べて向上している傾向にあり、早期発見がされれば決して治りにくいガンではありません。乳がんの進行度(病期)によって生存率も変わってきますが、病期でいう0期(非浸潤がん)の患者さんであれば【10年生存率で100%】、1期(しこりが2cm以下でリンパ節転移なし)の患者さんでは【10年生存率で90%】といったように、早期発見による治療でひじょうに高い生存率が期待できます。
乳がんを発症しやすい年齢層
日本では毎年、約3万5千人が新たに乳がん患者になっているといわれており、乳がんによる年間死亡者数はおよそ1万人にものぼるそうです。また、乳がんの患者さんでは40歳代後半から50歳代前半の女性が一番多いそうで、乳がんの発生と進行には、女性ホルモン(エストロゲン)が関係あると考えられているようです。