膝痛の原因と予防・治療法

膝痛の原因には様々な要因が挙げられます。膝痛の原因と予防・治療法について。

膝痛の原因には人それぞれの体質や生活習慣などの違いにより、様々な要因が挙げられますが、最も大きな原因となるのがやはり【加齢にともなう体の老化】ということです。

体の老化によって体重を支えている筋肉が衰え筋力低下が生じていたり、骨が弱体化することにより、膝の関節に掛かってくる負担が徐々に大きくなってくるというのが根本的な原因です。そういったことから、膝痛を予防するためには、運動やストレッチなどを行うことで、膝まわりの筋肉を鍛えつつ、バランスよく栄養素を摂取する食事を心掛けるといった生活習慣を実践したいものです。

膝痛の原因となる変形性膝関節症

膝痛の原因と予防加齢とともに増加する膝痛の原因として最も多いのが、膝関節の軟骨がすり減り関節炎を起こしたり、膝関節が変形して痛みを引き起こすといった症状である【変形性膝関節症】です。本来、関節の表面は弾力性を持ってクッションの役割りをしている軟骨で覆われいるのですが、身体の老化や関節に加わる過度の負担などによって膝の軟骨の磨耗が生じて、軟骨が損傷し骨も変形してしまい、膝痛が引き起こされます。

変形性膝関節症になりやすい人

変形性膝関節症は50歳代で発症することが多く、60歳以上で急増する膝痛の病気といわれています。また患者さんには特に女性が多く、男性と比較した割合としてはどの年代でも、1.5倍から2倍ほど多いという統計があります。また、変形性膝関節症になりやすい人の特徴としては、【肥満体型の人】、【O脚の人】といったことも挙げられており、これらの人以外に比べて、膝関節の軟骨への負担が大きくなっていることが原因と考えられているようです。

膝痛の予防

膝痛の原因がケガや別な要因にある場合ではなく、変形性膝関節症に代表されるような慢性的なものであるケースでは、症状の大きさなど個人差にもよりますが、基本的に無理をしない程度の軽い運動を行い筋力を鍛えることが、膝痛の症状進行の予防につながります。

膝を動かす運動やストレッチ体操など

膝の痛みがひどい場合であれば無理は禁物ですが、痛みが軽症の場合であれば、近所をウォーキングなどして歩いたり、過剰な負担が掛からない程度に膝を動かす軽いストレッチ体操などを実践することで、膝まわりの筋力を鍛えることができます。ただし注意点として、筋力運動は痛みが治まっている時にするように心掛け、決して痛みを生じさせるような無理をしないことです。

膝痛の治療法

膝痛の治療法としては、原因となっている要因によって異なりますが、 膝に水が溜まっている場合(関節水腫)などで水の溜まり具合がひどいということであれば、 病院において注射などを使用して関節液を抜きとる治療をします。 変形性関節症の痛みを緩和する方法としては、膝関節の動きを改善を図ったり、 膝を支える筋力の回復を促すリハビリテーションや、 膝サポーターを装着して膝関節の安定と保温を目的とした保存的な治療法が行われます。

膝痛に対しての薬物治療

膝痛の治療膝痛に対しての薬物治療としては、軟骨の修復を目的として関節内にヒアルロン酸を注入したり、関節の炎症を抑える鎮痛剤(痛み止め薬)の服用、鎮痛効果のある塗り薬や貼り薬を使用するといった治療法の中から、症状に適した治療を行うことが一般的です。

また、症状がひどくて高度障害を生じている患者さんに対しては、手術療法を実施することもあります。

ニュース・トピックス

【ジェネリック医薬品の普及率】
新薬の特許期間が切れた後に販売ができる後発薬、いわゆる「ジェネリック医薬品」は医療費の抑制に繋がることから、厚生労働省もジェネリック医薬品の普及を促進しているのですが、使用率が高い欧米と比較すると日本ではまだまだ低いようです。

全国健康保険協会(協会けんぽ)が発表した2010年6月時点における数量ベースでのジェネリック医薬品の使用割合は、全国平均で22.3%となっており、都道府県別としては36%の沖縄県が最も使用率が高かったとのこと。

Yahoo!ニュースより参照抜粋