肺がんの初期症状・生存率
肺がんの一般的な初期症状とステージ(病期)別による生存率(5年生存率)について。
肺がんの初期症状としては、風邪のように【咳が続いたり、痰の量が増える】といったようになかなかハッキリとした自覚症状がないので、出来るかぎり最低でも年に1回は定期検診を受けるように勧められる専門医が多いです。 また、肺がんに限らず全てのガンに言えることですが、早期発見ができれば治療方法の選択岐も増えますし、何より治療後の生存率も極めて高くなりますので、何らかの自覚症状が有る無しに関わらず、定期的に健康診断は受診するように心掛けましょう。 |
肺がんの初期症状
肺がんの初期症状としては、先に述べたように判断しやすい自覚症状といったものがあまり感じられず、実際に肺がんを発生していても極々早期の段階においては、レントゲン検査では発見できないとも言われています。
肺がんの初期症状は【咳・痰・血痰・胸痛など】とされており、何度も繰り返すこととなりますが、これらの症状のみで肺がんと確信することは難しく、見逃されることも多いといった現状があり、このことが早期発見を困難にしている原因の大きな要因にもなっているようです。
自覚症状は判断しにくい
肺がんの一般的な初期症状といわれている【咳が長く続く・痰がよく出る・胸痛を感じる】などというのは、自己判断ではいわゆる風邪の症状と区別しづらいですし、気管支拡張症や気管支炎などでも見られる症状なので、やはり病院での診断に委ねるのが最善策となります。特にタバコを吸う喫煙者の中でもヘビースモーカーである場合は、先に述べたような症状を日常的に感じているケースも多いようで、そういった症状に慣れてしまっている人もあり、深刻な状況を見逃している場合が考えられます。
肺がんの生存率(5年生存率)
肺がんの生存率(5年生存率)は、他のガンと同様にステージ(ガンの進行程度を示す病期)によって異なり、1999年の肺癌外科切除例の全国集計による病理学的別5年生存率の統計から見てみると、【1A期】83.3%、【1B期】66.4%、【2A期】60.1%、【2B期】47.2%、【3A期】32.8%、【3B期】30.4%、【4期】23.2%となっている模様です。
外科的手術の対象患者
肺がんの5年生存率として上記に掲載したものは、あくまでも外科切除例の全国平均での確率であり、外科治療後に行われる治療方針(化学療法、放射線療法の取り入れ方)や、医療機関自体によっても差があるものと考えられます。ちなみに肺がんの場合、一般的にステージ(病期)で【1A期から3A期】の患者さんが手術の対象となります。