足のむくみと病気の関連性
足のむくみと病気の関連性について。
足のむくみは何らかの病気によって引き起こっている場合が多々あります。 足のむくみ自体そのものは病気ではありませんが、むくみを生じさせている原因として、【内臓の機能が低下】して障害を起こしていたり、むくみが改善されずに放置しておくと、血栓が毛細血管に入り込んで血管を塞いで血液の流れを止めてしまうといった【血栓症】を発症する可能性も出てくるので、たかが【足のむくみ】ぐらいでといったように侮らずに注意する必要があります。 |
足のむくみの原因となる病気
足のむくみは身体において何らかの病気を原因として起きていることも考えられます。
一般的に、健康な人であれば足のむくみが生じた場合でも、一晩就寝を取って身体を休めれば解消されるものですが、一晩寝ても朝むくみが改善されていない時や、むくみの症状と一緒に尿の出が悪いといった場合には、何らかの病気を原因として足のむくみが起きている可能性も考えられます。
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
【甲状腺機能低下症】とは、甲状腺ホルモンの合成または分泌機能が低下し、血液中の甲状腺ホルモンが減少してさまざまな身体症状が出る病気です。顔や足のむくみの他、低体温、疲れやすい、動作が鈍くなる、貧血、動悸・息切れがしやすい、食欲不振などといった症状がみられます。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
【下肢静脈瘤】とは、足の静脈内にある血流を支える弁が壊れ、血流が逆流し停滞して溜まりだし、 足の静脈血管が浮き出てきて目立つようになった症状を伴う病気。下肢静脈瘤の典型的な症状が足のむくみ、足が疲れる、重だるい、鈍痛、熱感、脚の血管が浮き出るなどです。
鬱血性心不全(うっけつせいしんふぜん)
【鬱血性心不全】とは、心臓のポンプ機能が低下することにより肺や末梢の組織にむくみが生じ、全身的に色々な異常をきたしてしまう病気です。
足のむくみと腎臓の病気
腎臓病は自覚症状がほとんどないため、定期検診を受けることはとても大切です。腎臓の機能が低下する腎臓病を発症すると顔や足のむくみを生じるといった特徴があり、腎臓の機能低下によって起きるむくみの原因には、食事などから塩分の摂りすぎが最も考えられます。腎臓病は自覚症状がほとんどないため、顔や足のむくみを継続して感じる場合には、腎臓疾患を疑ってみる余地があります。
ネフローゼ症候群
【ネフローゼ症候群】とは腎臓と尿路の病気で、何らかの原因で腎臓の機能が異常をきたし、血液中の水分をコントロールするタンパク質が大量に尿として排泄され、それに伴って血液中のタンパク質が極度に少なくなり、水分などが血管の外の組織にもれだし「むくみ」を引き起こします。ネフローゼ症候群の典型的な症状が「むくみ」であり、手足などに著しいむくみ症状が現れます。
足のむくみの原因となる血液やリンパ液の流れ
足のむくみというのは、血管からしみ出た水分が皮膚の下に溜まってしまうことで起こります。その根本的な原因としては、血流が滞ることで毛細血管の内圧が高くなってしまうことや、リンパの機能低下のため、老廃物・毒素・余分な水分などの運搬が正しく行われなくなり、体内の水分バランスが崩れることなどが考えられます。