中性脂肪の基準値

血液検査での中性脂肪基準値(正常値)の範囲についてと、数値が高い場合の脂質異常症の解説など。

中性脂肪の基準値というものがどれくらいの数値であるのかご存知でしょうか?健康管理を日頃から意識されている方や定期的に健康診断を受診されている人なら、「もちろん知ってるよ!」と思われる方も多いと思いますが、一般的には即答できる人は少ないんではないでしょうか?

ここでは中性脂肪の基準値(正常値の範囲)についてと数値より高いとどんな症状が生じるのかといったことについて解説します。

中性脂肪の基準値(正常値)の範囲

中性脂肪の基準値の範囲中性脂肪が体内で増加しているのかということは、血液検査で測定します。中性脂肪の正常値は空腹時に血液中に含まれる数値が【30〜149mg/dl】の範囲であるとされており、これを基準値として健康上問題かどうかの診断がなされます。職場での健康診断や病院などで行われる標準的な血液検査した際の結果では、必ず中性脂肪の数値が表記されている事と思います。

血液検査の結果で項目名としては「中性脂肪」と書かれている場合もあれば、「トリグラセライド」「TG」といった名前で表示されているケースもあるので、それらの項目の数値で判断出来ます。また、一般的にはそれぞれの検査項目に沿って標準値や平均値などが明記されていることが多いので、中性脂肪の標準値と照らし合わせてみると、自分の検査値が高いのか低いのかといったことも把握できます。

基準値を超えると脂質異常症

中性脂肪の基準値は150mg/dl未満ということなので、それ以上の高値である場合は異常値と見なされ、【脂質異常症(ししついじょうしょう)】と診断されます。脂質異常症とは、つい最近まで【高脂血症】と呼ばれていた疾患で、血液中のコレステロールや中性脂肪といった脂質が多過ぎる病気のことで、食事療法や運動不足の解消をするなど改善して治療する必要があります。極端に数値が高すぎる人などは医師の判断のもと、薬による治療をするケースもあります。

体内で中性脂肪が増える原因

中性脂肪が増える原因は何にあるかと言いますと、根本的に食品などから摂取したエネルギーがきちんと消費されないと、余分となった中性脂肪が体内に蓄積されてしまいます。簡単に言うと、食べ過ぎたり運動不足により摂取したエネルギーに対して消費が少ない場合に、中性脂肪を減らすことに繋がらず、数値的にも低下しないというワケです。中性脂肪値が高くなる原因として他には、代謝を促進する作用があるアルコールの飲酒も挙げられますし、肥満である事自体も中性脂肪を下げることに悪影響を及ぼす大きな要因となります。このような習慣を改善せず放置し続けていると、やがては危険値の達することとなるのです。

中性脂肪の増加予防と対策

中性脂肪の増え過ぎることを予防する対策としては、先に述べたような原因が引き金となっていますので、毎食のレシピを思い返しながら偏った食生活や運動不足、お酒の飲み過ぎなどとういった生活習慣を改善しダイエットに励むなど、意識して生活の中に取り入れていくというのが中性脂肪をはじめ体脂肪の減らし方として最善の対策だと思います。

健康食品やサプリメントで中性脂肪値を下げる

中性脂肪値を下げる対策の一つとして、効果的なサプリメントや健康食品を利用するといったことも挙げられ、DHA、EPA、オレイン酸や、緑茶などのお茶に豊富に含まれているカテキン、ゴマに含まれるゴマリグナンの成分の一つであるセサミンなどは効能が期待できるといわれているようです。

中性脂肪の数値が低い場合

中性脂肪が低い中性脂肪は多過ぎるよりも少ないほうが体の健康にとって良いのですが、だからといって極端に低すぎるのも問題もあるようです。

中性脂肪が少ないというか少な過ぎると、体に必要なビタミンA・ビタミンE、必須脂肪酸が少なくなり、抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなったり、体力が低下したりすることもあります。中性脂肪値がやや低いぐらいなら、さほど気にしなくて良いらしいですが、体調が優れず不安に感じている方は、内科できちんと診断してもらうことが重要です。

ニュース・トピックス

【健康であるには7〜8時間の睡眠がベスト】
睡眠時間が多過ぎたり少な過ぎたりすると、死亡リスクが上昇することが、イギリスの研究で明らかになっているとのこと。

33〜55歳の約8,000人を対象に長年追跡調査をしていた結果を検討すると、毎晩7〜8時間の睡眠を確保することが健康にとって最適ということになると研究チームが見解を述べている。

Yahoo!ニュースより参照抜粋